ガと絹糸

気づいたら、1ヶ月がすぎていました。
ある方から、「かいこの世話でブログを書く暇がない?」というメールを頂きましたが(笑)、結構正解です。


ゴールデンウィーク中にとうとう最初の「ガ」が誕生して以来、毎朝うまれてくるガたちのお世話にあけくれてました(というのは大げさ)。
明け方まゆのなかでさなぎからガになると、口から液をだしてまゆの糸をゆっくりほぐし、頭でまゆの内側からおして、まゆをつきぬけてでてきます。それが大体6時半ごろ。
オスとメスがちょうど出会うとすぐに交尾!数時間後人間の手によってオスとメスをひきはなすと、メスはすぐに卵を産みます。その数約500個。


でも、まゆからなかなかでてこられない子がいて、楊枝でまゆをつついて中から出してやったり、オスの数がおおいと争いになったりして、羽をばたつかせている音で、一日中にぎやかな我が家。でもこのガも、5日ほどで生涯を終えるのです。
でも私は虫は勘弁なので、早くどうにか終わってほしいです・・・
ちなみに後はかいこが4匹、まゆが約30個。


先日、友人宅ではじめてまゆから「絹糸」とりをしてみました。(とても1人でやってみる勇気はなし)
6個くらいのまゆをゆで、糸をとりだして6本をひとつにまとめながら、糸巻きがわりの棒などにまきつけていきます。ひとつのまゆから取れる糸の長さは1500メートルといわれ、ラップの芯にまきつけていきましたが、ざっくり数えても1万回くらいまきつけるわけで、2時間たっても終わりませんでした。でも、まきつけられていく細い糸の量が増えてくると、糸が外の光にあたって、きれいに光っているのです。こうしてできている「シルク」。高級品であることはうなづけます。じっとガになるのをまっているまゆをゆでることに抵抗がありましたが、ここまで育ててこの「絹糸とり」をせずにおくのはもったいない!ということで、この週末、我が家でも糸取りをする予定です。


というわけで、いま私の携帯にはガやらまゆやらの写真ばかりになってますが、それはここには載せません(笑)。さすがに卵のはないけれど。

インターネットのおかげ

いま久々にチェックしてみたら、このブログ、「かいこ」関連での検索が結構多かったことに気づきました。
私もしらべまくったもんなあー
インターネットなかったら、かいこを育てよう、なんて、思わなかったでしょう。
人工飼料も手にいれられたし、まゆをつくるときのタイミングも知ることができたし。さなぎがどのくらいになったら羽化するとか、オスメスの違いも、インターネットがみーんな教えてくれました。
でも、「かいこ さなぎ」で検索したとき、長野産の「かいこのさなぎの佃煮」販売が出てきたときはショックだったけれど!